mì vằn thắn とは?
ベトナム語「ミー ヴァン タン」の意味・読み方
公開: 2026-09-11
「mì vằn thắn」の意味
ワンタン麺
mì vằn thắn(ミー ヴァン タン)「ミー↓ヴァン↓」と下げて、最後の「タン↑」だけすっと上げる
mì vằn thắn とは?ベトナム語「ミー ヴァン タン」の意味・読み方
古い街並みの食堂の看板に「Mì Vằn Thắn」と書かれていたら、それは中華系の卵麺に、肉やエビを詰めた薄皮の団子(ワンタン)を浮かべたスープ麺の店です。フォーやブンとは違うルーツを持つ、中国系コミュニティの食文化がそのまま料理名に残っている一杯です。
この語の意味
mì は中国語由来で「小麦粉の麺」を指し、vằn thắn は広東語の「雲吞(wan4 tan1)」の音をそのまま写した語で、直訳すると「雲を飲む」という意味になります。日本語でおなじみの「ワンタン」も同じ広東語が語源で、遠い親戚のような関係にある言葉です。
料理としての mì vằn thắn は、卵麺(mì trứng)に、豚肉やエビを刻んで薄い皮で包んだワンタンを浮かべ、鶏や豚の骨で取った澄んだスープをかけたものです。具材は店によって幅があり、チャーシュー(xá xíu)、豚レバー、豚の内臓、つみれなどをトッピングする店も多く、1930年代ごろに中国からの移民がベトナムに伝えたのが始まりとされています。同じ広東系の麺料理でも、フォーやブンのような米麺主体のベトナム料理とは別の系譜に属する一皿だと考えると分かりやすくなります。
発音のコツ
mì・vằn はどちらもフエン声調(下げ)、thắn だけサック声調(上げ)です。「ミー↓ヴァン↓」と2音を下げてから、最後の「タン↑」だけすっと引き上げる、この落差がリズムのポイントになります。
北部(ハノイ)と南部(ホーチミン)の違い: 同じ広東語の「雲吞」に由来する言葉でも、地域で呼び方が分かれるのがこの料理のおもしろいところです。北部では vằn thắn という呼び方が一般的で、ハノイ旧市街には中国系の老舗が構える mì vằn thắn の専門店が今も残っています。南部では同じ具材・同じ料理を hoành thánh(ホアイン タイン)と呼ぶことが多く、ホーチミン市のチョロン地区では「Mì Hoành Thánh」の看板表記をよく見かけます。どちらの言葉も同じ広東語が語源なので、意味は変わりません。
どこで目にするか
ハノイの旧市街(Phố Cổ)では、何十年も続く中国系の老舗食堂の看板に「Mì Vằn Thắn」の文字を見かけることが多く、朝食や小腹満たしの一杯として親しまれています。ホーチミン市では5区のチョロン地区を中心に、「Mì Hoành Thánh」または「Mì Vằn Thắn」の両方の表記が使われ、チャーシューや内臓系のトッピングを選べる店が目立ちます。
メニューでは、スープ入りの mì nước と、汁なしで和える mì khô(あるいは mì trộn)のどちらかを選べる店が多く、初めてなら定番のスープ入りを頼むと失敗がありません。中華食材店の看板や、点心・お粥と一緒に扱う軽食店の壁メニューにも登場する言葉です。
関連語・一緒に出てくる語
| ベトナム語 | 読み | 意味 | 音声 |
|---|---|---|---|
| hoành thánh | ホアイン タイン | ワンタン(南部での呼び方) | |
| xá xíu | サー シウ | チャーシュー | |
| mì trứng | ミー チュン | 卵麺(この料理のベースの麺) | |
| sủi cảo | スイ カオ | 水餃子(点心の一種。一緒に出す店も多い) |
ミニ会話例
よくある質問
Q. スープの味は地域で違う? A. 北部は鶏がらベースのあっさりしたスープが主流で、南部のチョロン地区では豚骨ベースでやや濃いめに仕上げる店が多い傾向があります。
Q. ワンタンと sủi cảo(水餃子)は同じもの? A. 別物です。vằn thắn(hoành thánh)は皮が薄く、スープに溶け込むようなつるんとした食感が特徴です。sủi cảo は皮が厚めで、もちっとした噛みごたえのある食感になります。