「1」はベトナム語で?
Một(モット)の発音と使い方

「1」はベトナム語で

Một

モット —「モッ↘」と短く低めに落として、最後の t は音を出さず口の形だけ

「1」の基本形。21・31…の1の位では発音が mốt(モッ) に変わる。「1つの〜」と数えるときは Một cái(モッ カイ) のように類別詞を後ろに付ける。

ベトナム語で「1」は Một(モット)です。市場での値段の聞き取り、部屋番号、電話番号など、旅行中いちばん出番の多い数字。21や31など**「◯十一」になると発音が変わる例外**があるので、そこだけ押さえれば数字全体の理解が一気に進みます。

現地の人に伝わる発音のコツ

Một(モット)は ộ にナン声調(短く落とす声調)がついた音。「モッ↘」と短く強く落として止めるのがコツです。カタカナの「モット」に引きずられて「モ・ッ・ト」と2〜3拍にすると通じにくくなります。1拍で「モッ!」と切りましょう。

語末の -t は口の形だけ作って音を出さない「入破音」で、日本語話者は最後の t までしっかり発音しがち。息を止めて終わるイメージで、口を閉じきる寸前で音が消える感覚が正解です。

北部(ハノイ)と南部(ホーチミン)の違い: Một 自体は南北共通の読み方で通じます。数字の 0〜10 に南北差はほぼありません(差が出るのは「千」以上の単位)。

「1」がからむ数の作り方

数字 ベトナム語 読み 音声
1 một モット
1つの〜(類別詞つき) một cái モッ カイ
11 mười một ムオイ モット
21 ※例外 hai mươi mốt ハイ ムオイ モッ
100 một trăm モット チャム
1,000(北部) một nghìn モット ンギン
1,000,000 một triệu モット チエウ

押さえておく例外: 21、31、41…と続く「◯十一」の1の位では、một → mốt に変わります(ハイ ムオイ モッ)。声調が変わるだけで意味は同じ「1」。カタカナで書くと同じ「モッ」でも、một は下に落とす声調、mốt は鋭く上げる声調と別物です。

場面別の使い方(旅行シーン)

買い物で「1個ください」: Cho tôi một cái(チョー トイ モッ カイ/これ1個ください)。cái は「もの」を数える万能な類別詞で、商品を指さしながら言えばそのまま通じます。

金額の聞き取り: 市場で「Một trăm nghìn(モット チャム ンギン)」 と言われたら10万ドンのこと。屋台では末尾の nghìn(千)が省略されて「Một trăm(モット チャム)」だけになることも多いのですが、これも実際は10万ドンを指すのが定番です。

部屋番号・電話番号: ホテルの部屋番号 101 は một không một(モット ホン モット) のように1桁ずつ読みます。0 は không(ホン)。

ミニ会話例

あなたCho tôi một cái này.(チョー トイ モッ カイ ナイ)— これ1個ください。
店員Một trăm nghìn nha.(モット チャム ンギン ニャ)— 10万ドンだよ。

ベトナム文化メモ

ベトナム語の数字はすべて1〜2音節で短いのが特徴で、市場での金額のやり取りが非常にスピーディーです。「10万」と言うのに「モット・チャム・ンギン」の3語で済むため、慣れないうちは電卓や紙に書いてもらうのが確実。数字が聞き取れずに指を立てて示すのは失礼ではなく、ベトナム人同士でもよく使う手段です。

よくある質問

Q. なぜ 21 では một が mốt になる? A. ベトナム語には数字の末尾で声調が変わる規則があり、21・31・41…のように**◯十一の形で1の位に来た một は mốt** に変化します。理由よりも「1の位に来たら mốt」と機械的に覚えるのが実用的です。

Q. Một cái と Một と、単独で言うのはどっちが自然? A. 「1個ちょうだい」と数えるときは類別詞つきの Một cái が自然。単に「1」と番号を答えるとき(部屋番号、順番など)は Một 単体でOKです。

あわせて覚えたい関連フレーズ

所属ハブ: ベトナム語の数字 1〜100 まとめ

本記事のベトナム語表記・声調・IPAは Wiktionary と Vietnamese phonology (Wikipedia) を主要出典として編集部が照合しました。運営者情報

発音音声は合成音声(Microsoft Edge TTS・ボイス vi-VN-HoaiMyNeural)で作成しています。